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2008年 03月 27日 ( 1 )

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 「火事と喧嘩は江戸の華」というが、
江戸が終わっても、
東京という町は何度か壊れては再生を繰り返していた。
関東大震災や大空襲や地上げ,いろんな憂き目に遭うたびに、東京は、形を変えてよみがえる。強い。

この共同住宅は、「清洲寮」という。
社員寮のような名前だが、
れっきとした賃貸アパートだ。
関東大震災後に、有名な防災建築の同潤会アパートが建設されたが、これも同時代の高級アパートだ。

外側から見ると洋風でも、各部屋の玄関はガラガラと開ける格子戸で、
絶妙な具合に、和洋折衷な建築物である。
外玄関が階段ごとに「イロハニホ・・」と名付けられているところが、
しみじみ時代を漂わせている。

同潤会アパートは、もうほとんどが壊されてしまったけれど
この物件は、持ち主が大切にしている。
堅牢度はそんなに変わらないだろうに、何がその建物の運命を左右するのだろう。

ま、清洲寮の内部は、拙書「中古民家主義」(交通新聞社)
詳しく書かせていただいていますので、ってことで。
それから、今週号の読売ウイークリーの書評欄で、
少々ご紹介下さっています。感謝です。

この頃、気になっていた都心のとある古い町並みが、
再開発の波打ち際にあることを知った。
何だかため息が出てしまう。
せめて家々の残された日々の写真を撮らせていただけたら、と、切に思った。
写真や文章なんて紙切れが生業の私たちには、そんなことしかできないんだけど。

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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・鶏胸肉のソテー 野菜炒め添え
・大根の味噌汁
・なまり節 など
 
 間食無しで夕飯に挑むと、猛烈な食欲と美味しさ増幅の幸せ。
 制作者の夫に感謝。

by sibamataumare | 2008-03-27 23:34 | 中古民家主義