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2008年 03月 26日 ( 1 )

ほんの数日、家でじっと仕事していて、
久しぶりに都心に向かったら、あっちこっちに桜が花開いていて驚いた。

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この花は色こそ淡いが、何だか派手だなあ。
数日前までは、そこら辺にある普通の枯れ木ですよ、
って顔をして身を潜ませているくせに、開花した途端、
「わっ! ここにも桜があったのか」
と、びっくりさせられることもしばしばだ。

そしてこの花が咲いた途端、普段は世界的に勤勉で有名な日本人が、
マタタビを喰らった猫のように、皆どうにかおかしくなっちまう。
ネクタイを締めたサラリーマンでさえ、地面に座り込んで飯を食う
あろうことか、公衆の面前で酒をかっくらって踊り出すのも可なのだ。

以前、上野の山にたむろしていたイラン人や諸国外国人が、
春のこの大狂乱に、あぜんとしていたという話を聞いたことがある。
冷静に考えれば、彼らの気持ちはよーくわかる。

でも今、ふと思い出したのは、四国は愛媛県の山の中の風景だ。
夫と2人で、日本中の過疎村めぐりをしていた頃の話である。
標高800mの山中で生まれ育った、夫と同じ歳の男の人が、
その日は自分の村を案内してくれたのだ。
彼の家の庭からは、時に眼下に雲海が広がる様が見渡せるという。
まさに雲上人である。

その彼が、一見何にもない山道で車を止めて、
「わしの一番好きな場所じゃけん」と指さしたのは、
谷の向こうにそびえる深緑や淡い緑の山々に縁取られた、
霞たなびく一面の山桜の群生だった。

酸っぱい野草のスカンポや木の実がおやつで、
野山を走り回って湧き水で喉を潤し、
肉桂の大木の枝を飛び移っては、良い香りの葉を噛みしだく。
子どもの頃から、山を知り尽くした彼の秘密の花園だった。

写真は京都の車折神社にて。
そういえばちょうど1年前に行ったのだ、と、
写真を見て思い出した。

桜の記憶は不思議に忘れることなく、一年ごとに重ねられていく。

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そんなわけで、この日の私が食べたのは、

・鮭まぶしおにぎり(立派な紅鮭)
・大根の味噌汁
・キャベツと昆布のすっぱい漬け物
・総菜屋で購入の揚げ物各種

・梅ジュースゼリー
・上州小麦粉と卵とキビ砂糖で焼いた菓子

 夕飯にしては質素だったのに、デザート作りには熱中。
 数年ものの自家製梅ジュースを発見したので、棒寒天で固め、
 小麦粉のいい加減なクレープまがいも、大量に食べてしまった。

by sibamataumare | 2008-03-26 23:51 | 日本中ぶらぶら