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東京のお好み焼きは切りイカ入りで薄っぺらかった気がする

この前、食堂の隣席に居たアメリカ人旅行者カップルと、おしゃべりした。
眉毛や耳に金属製のとがったピアスを光らせる彼はしかし、人は良さそうだ。

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数日後に大阪に行くというので、「ナレバタコ焼ヲ 食ベヨ」と英語でいうと、
「オクトパスボール? オオ、皆ソウ言ウヨ」と、英語で答えた。そして
彼の故郷、ダラスのジャパニーズレストランには、
「何たらパンケーキ」があるという。
聞けばそれはどうやら「お好み焼き」なのだった。
そこでうっかりお好み焼きの地域差について語り始めたのだが、面倒くさくなって、
「マア、試シテミ」と英語で言っておいた。ダラスのは、どこ風なんだろう。

というところで、今日は大阪人に会った。
「大阪ではたこ焼きを数十個単位で売ることに驚いたぞ」というと、
「あれは家に持ち帰って飯の総菜にするのだ」と本気で言うので、
それは変わっていると答えておいた。
といいつつ、最近、我が家では冷蔵庫にある適当なものを混ぜ込んで、
お好み焼きを総菜として作ることが流行っている。

な、今日この頃、ふと昔食べたお好み焼きを思い出した。
近所の縁日に屋台でやってくる怖いおじいさんが、
客の注文に応じて一枚ずつ焼いてくれたのだ。
でも「これと同じの」なんていうと、
「『これ』じゃわからん」などと叱られるので、
客は一抹の緊張を強いられた。

おじいさんのお好み焼きは、かなり薄っぺらくて、キャベツもまばらだ。
具は切りイカか干しエビ、その上にソース。
それから青のりと紅ショウガをパラパラと載せて焼いて、
緑色の紙に包んで渡してくれる。
食パンを小麦粉の生地にくぐらせて焼き、そこにソースと青のりを載せたのも
子ども心に好きだった。
東京といえども、もんじゃを食べたのは、浅草生まれの友だちに
高校の時に連れて行ってもらったのが初めてだ。

お好み焼きって、結構幼い日の思い出がそれぞれにありそうな気がする。

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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・お好み焼き
・秩父産手作りこんにゃくとひじきと千葉産蓮根の煮物
・ご飯

デザート
・お汁粉(じわじわ煮ている)

刻みキャベツと切りイカと卵があって、ソースと青のりと鰹節をかければ、
何となくお好み焼きな気になれる。しかも簡単。

by sibamataumare | 2008-10-22 22:33 | 食べもの