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粉はクッキーにもおやきにも変化するすごい物体だ

題名通り、また今夜もつくっちまった。

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昨日に引き続き、今日も我が家の台所では、クッキーが作られていた。
すでに計りなしでも材料の重量測定法を学習しているので、ササッと作れるのだ。
やはり体験に基づく知識の習得は大切なことだ。
それも切羽詰まって・・・・。
もっとも今夜の成功の秘訣は、私が一切関わっていないことだと言い放たれた。

そんな折り、「これは何か?」と、聞かれた。
ボールに白い球体がうずくまっている。
「それはおやきの皮を寝かしているところだ」と、私は軽やかに答えた。
今夜の夕飯に夫が大量に作ってくれた
「小豆とカボチャのいとこ煮」が思い切り美味だったので、
これを具に、おやきを作ることを思いついたのだ。

以前、取材先の村々で、おやきは何度か作ったことがあった。
たとえば写真は長野県八坂村の家庭でのおやきづくりの取材風景。
ホットプレートで焼くところが現代的だ。
それにちゃんと
「聞き書ふるさとの家庭料理第7巻まんじゅう おやき おはぎ」(農文協)
なる書籍も持っている。
私は日常の家庭料理本というより、全国各地の郷土食にまつわる本が好きだ。
仕事の資料でもあるので、ご当地で買い込んでは書棚にずらりと並べている。

ところがまた問題が巻き起こった。
第一に、夫が作ったカボチャと小豆のいとこ煮は、
あまりの美味しさに、夕食の時点で鉢が空になっていた。
「おやきを作ると、何故いわないのだ」と、軽く叱られる。

第二に、先述の本を得意げに読み上げたところ、
「おやきはほうろく(これはフライパンで代用可)で焼き目をつけ・・」の先に
「その後いろりの灰、或いは木の葉を焼いた灰の中に埋めて蒸し焼きにせよ」
との一文があることを、見落としていたことに気付いた。
「うちでいきなり灰など用意できるわけがない」と、再び軽く叱られる。

こうして私が衝動で仕込んでしまった『おやきの皮』を巡って、
またひと騒動が始まった。が、さすがこの家族は優秀だ。
野菜と味噌で、ささっと中身を作ってくれ、
おやきはフライパンにフタをして蒸し焼きにし、
念のためオーブントースターの余熱をいろりのおき火の代用とした。

美味しいおやきの出来上がり。
お宅もいかが?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・キャベツとミョウガのコールスロー
・小豆とカボチャのいとこ煮
・ナスとがんもの煮物
・人参とキュウリと大根のぬか漬け
・野菜の味噌汁
・アジの干物

冷蔵庫にびっしり野菜が詰まっていたので、
夫が腐心した野菜料理の数々。
脈絡のない品揃えに苦労したらしい。
でもすこぶる美味なのはさすがだ。

by sibamataumare | 2008-10-06 23:52 | 食べもの