「新潟出身者の銭湯は派手」説
また溜まってしまった。
気長にお待ち下さった皆様、ありがとうございます。
でもって、銭湯話だ。
今日、下町の某銭湯に取材に行った。
すると御歳86歳というご主人がいうのだ。
「新潟出身の銭湯は派手だ」。
そもそも銭湯という商売は、新潟と石川、富山、福井の出身者が極めて多い。
もともと出稼ぎの多い雪国だが、
成功者の親戚に呼び寄せられては、住み込みで働き、
仕事を覚えたら独立して、又同郷の銭湯が増殖してゆくという構図だ。
そしてこの御仁のご両親は、石川県出身。
「加賀のお殿様は徳川家ににらまれていたから、表向きは地味なのさ。
だけど中は豪華だ。でも、新潟出身者は、がーんと派手なのを造るんだよ」。
銭湯の組合の役員も務めたという彼がいうには、
外観を見ればどこの出身者かわかるのだそうだ。
言われてみれば、以前京都の銭湯を取材して回ったが、
東京より地味だった。
関西の銭湯の主は、新潟より北陸3県の出身者が多いと聞いた気もする。
対して東京の銭湯は、寺院ばりに立派だ。
「極楽気分を味わって下さいっていう意味なのよ」と、
番台の奥さんがいった。
あ、これ前も書いた台詞かも。
大きな湯舟に浸かって、極楽したいわい。
とはいえ、先のご主人のご父君も、
ここは寺か、という程豪華な屋根の銭湯も造っている。
東京激戦区で、おとなしくしているわけにはいかなかったらしい。
とすると、写真の銭湯も結構立派だが、一体どこのご出身なんだろう。
何だか一軒一軒巡って、統計を取ってみたくなった。
まあ、こういうのは、町田忍さんがよくご存じなんだろうけどね。
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そんな訳で、この日の私が食べたのは、
・冷麺(手打ち)
・焼き肉各種など
またキムチ横丁で取材がてら。美味。