人気ブログランキング |

本当にまっすぐには歩けなかった最上和子さんの舞踏のお稽古

舞踏家の最上和子さんのお稽古におじゃました。
びっくりの連続だった。

d0149411_23423184.jpg

畳敷きの広間に2人の女性が、床に伏してしている。
静寂の中、時折、最上さんが鈴を鳴らす。
女性たちは、じっとしているわけではなくて、ゆうるりとうごめいている。
一段落したところで、この稽古の説明を受け、
私も体験させてもらうことになった。

「床にべったりナメクジのように隙間なく貼り付いて、床の力を感じる」
それから時間をかけて起きあがって歩いて戻って、また寝ころぶ
へえ、彼女たちはそんなことをやっていたのか。

でもって驚いた。
まず7分間、寝ころんでみる。
ナメクジかアメーバを意識してうつぶせにべったり。
すると、「あ、肩が浮いてる」とか、
「腰のこの辺に力が入っている」などと気が付き、
ふっと力を抜いてみると、その部分がぺたっと畳に落ちていくのを感じるのだ。
「身体を細かく動かして下さい」という最上さんの言葉を思い出す。
へえ、人間、そんな事ができるんだな、と、面白くなった。

それから7分かけてゆっくり起きあがる。
すると身体のどの部分に弾みをつけると、
どの部分が動くのかがよくわかる気がして、
これもまた、面白くて,気持ちよくて、はまりこんでしまった。
そして次に歩く頃には、もうくにゃくにゃだったらしい。

「じゅんこさん、上から吊り下げられているように、しっかり立って!」
最上さんの声に、はっとした。

普段ずっとせかせかと動き回っている私が、
ゆっくりゆっくり動くことで、
不思議に身体の内部の動きや五感に飛び込む感覚が、
ものすごい鋭さで私を刺激する。

畳の目が向こうの端までずっと伸びている美しさ、青い匂い、
鈴の音、関節や筋肉の動き、畳をする音、ものの質感、人へのいとおしさ。
頭の中では、アメーバ帝国の天幕になってみたり、でんでん太鼓になったり、
圧力釜で肉と骨と関節がはらりと剥がれやすくなった茹で豚肉になったり、
蓮の葉を差して薄笑いを浮かべるバリ島のカエルになったりと、
次々に空想が繰り広げられて、こっちも面白くてしかたない。


いっとくけど、これ全部しらふ。
あくまでも最上さんが編み出した、
身体感覚を磨くための稽古の体験談なのだ。
そういえば、子どもの頃は、こうした感覚で1人遊びしていたことを思い出した。


最上さんは身体感覚を大切にする、独特な舞踏をするという。
次に見せて頂いた彼女自身の稽古は、
たおやかで凛として、抱きしめたくなるほど美しかった。

稽古後、ひとり一人の動きへの感想を、最上さんは教えてくれるのだが、
それはもう「人生そのものへの鋭どい観察眼」であり、
私なぞは、思いっきりドキッとした。
彼女は身体ばかりではなく、
その人の精神や人生まで見透かしてしまうのだ。

とにかく不思議なひとときだった。

そうそう、そんな最上和子さんの次なる公演は、
日時 11月14日(金) PM6:30開演
場所 自由学園明日館講堂 (池袋駅徒歩5分)
問い合わせ コストマリー事務局http://woodruff.press.ne.jp/event08.htm

あの練習で磨き抜かれた身体の舞踏ってどんなのだろう。
早く観てみたい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・ジンギスカン焼き(ラム肉。人参・タマネギ・もやし等入り)
。ツルムラサキと豆腐の味噌汁
・鮭るいべのキュウリ載せ など

野菜のが遙かに多いジンギスカン。

by sibamataumare | 2008-09-26 23:17 | からだ