蝉しぐれ
夏真っ盛り。緑が恋しい。
これは小石川後楽園だが、こうして写真に切り取ってみると、
恐竜と中国の文人と神様がいっぺんに出てきそうな、すごい景色である。
近頃の若い子は、虫が苦手という子が多い気がする。
私なぞありんこを追いかけたり、カタツムリを飼ったり、
地グモを掘り返すのが遊びだったもんだが。
公園のむせるような緑の中を歩くと、蝉が大音響で叫びまくっている。
夏本番だなあ、と、私などはしみじみするのだが、
一緒に歩いている若い女の子は、こういうのだ。
「ねえ、これだけの蝉がそこら中にいるということですよ。すごくない?」
思わず木の幹を見上げてしまった。
もっとも虫の声を、心地よく聞けるのは、
日本人の特性という話を聞いた気がする。
もしこれを雑音と聞こえるなら、
ましてや虫がいる証拠としか思えなかったとしたら、
夏や秋は、さぞや不気味なんだろうなあ。
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そんな訳で、この日の私が食べたのは、
・ナス焼き生姜載せ
・ゴーヤとトマトと豆腐とセロリのスープ
・サンマのフライパン焼き
夏野菜たっぷりで幸せ。