人気ブログランキング |

バターにしみじみする日

数日前、久しぶりに人参とアスパラガスのグラッセを作っていて、
鍋にバターを落としながら、妙にしみじみした。

d0149411_2285353.jpg

我が家は結構、乳製品好きで、
バターにチーズ、ヨーグルトなどを冷蔵庫に欠かさない。
なのに、バターだけは、ずっと品切れ。
でも久しぶりに近所のスーパーマーケットで、
瓶入り小岩井純良バターを買えた時は、嬉しかった。

これまでに旅先で、私たちは何人もの酪農家にお会いした。
福島県の繁殖農家兼民宿に泊まった晩に、仔牛が生まれ、
宿の娘さんが母牛の頭を撫でて、名付け親になった。
北海道の牧場に泊めていただき、早朝からの仕事に目を見張った。
長崎県の離島では、島民が牛を引き連れて、爪切りに集まっていた。
大分県の繁殖農家のお兄さんに人工授精の仕方を教わった。
秋田県の山村で、牛の群れに車が取り囲まれて立ち往生した。
北海道の放牧場のおじさんは、
ホルンスタインの柄を一頭ずつ絵に描いて、管理していた。

牛は大事に大事に育てられ、酪農家は丁寧に牛乳を搾り、出荷する。
だのに余ったといっては捨てられる。

バターが足りない原因は、元を正せば生乳が売れなくなったために、
酪農家が生産調整をしはじめたからだ。
4月の終わりに農林水産省が「もっとバターを!」と、酪農家に伝えたと、
記者会見で発表している。
何でも5月分として、家庭用200gパックを115万個の増産を図るとか。
でもチーズなどに比べて、酪農家の収入となる
バター用牛乳の引き取り価格は割安なのだという。

もうひとつの理由は、オーストラリアの干ばつなどが原因で、
バターの国際価格が高騰し、
普段は輸入ものを使う業務用に、国産バターが流れたことなど。
ほんのちょっとしたボタンの掛け違いで、食料はいきなり姿を消す。
「食料自給率4割以下」の現実がひしひしと迫り来る。

これが小麦や大豆だったら、「ないわね〜」じゃ済まないんだろうなあ。
パンにうどんに味噌醤油、日本人に絶対欠かせない農産物だ。

グラッセを食べながら、酪農家の姿が次々に浮かんでは消えた。
折しも拙ブログに、牛を飼う方から興味深いコメントをいただいたので、
今日はちょっと、バターの話。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・串カツ定食
・自家製フランスパンにバターたっぷり

・クリームあんみつ
・コーヒー

仕事先での外食は、昭和っぽい洋食屋にて。
パンも美味だが、バターが嬉しい。
あんみつは別の店で、これも手作りで美味。

by sibamataumare | 2008-05-22 22:30 | 食べもの