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うなぎついでに水郷佐原にみる水路と舟と家の関係

昨日はうなぎこそ食べなかったものの、
おかげさまで声が出る。晴れ晴れ。
なので、写真と文章だけでも旅気分で佐原行き。

うなぎついでに水郷佐原にみる水路と舟と家の関係_d0149411_1410873.jpg

千葉県佐原は、江戸の昔から利根川水運の商都として栄えた街だ。
太平洋を南下する船や銚子で醤油や作物を積んだ船が、
利根川・江戸川を経て、江戸に荷物を運び込む、その経由地だったのだ。

かすりの着物姿の女船頭さんによるサッパ舟の水郷めぐりや
古くて美しい町並み歩きもかなり面白いが、これはガイドブックをご覧下され。

でもって、例の如く私たちが辿り着いたのは、その裏側だ。
1970年代頃まで、佐原周辺の水郷の農村地帯では、
道の代わりに水路が縦横無尽にめぐらされ、
住民たちはその水路を自家用小舟で往来していたのだそうだ。
「田んぼから稲を積んで運ぶのも舟。今の軽トラックと一緒だよ」
と、地元の人はいう。

そんな面影が少々残る場所が、利根川の対岸に広がる田園地帯にある。
「加藤洲十二橋」と呼ばれる観光地でもあるのだが、
佐原の市街地よりはずっとのんびりしている。

この辺では家々の間に細い水路が走り、
そこに木製の小橋が12箇所架かるため、その名がついたらしい。
もちろん今、この水路を行くのは観光客を乗せた舟なのだが、
家と水路の関係が、ちゃんと残っているのが面白い。

車のガレージよろしく、家の脇まで引き込まれた水路に、
舟が横付けされているさまを見て、
私はベトナム南部のメコンデルタ地帯を思い出した。
人々は木造小舟を自転車のように操り、水上市場はもちろん、
家具屋から美容院、ガソリンスタンドまでもが、
岸辺の店が川に向かって営業していた。

数十年前まで、日本の水郷地帯も、そんな風景だったんだろうなあ。
何しろ水の国なのだから。
何でなくなっちゃったんだろう。

そうそう、昨日何で大急ぎで声を治したかというと、
今朝、NHKラジオの「ラジオビタミン」という番組で、
お話させていただいたのだ。

面白かった。チーフアナウンサーの村上信夫さんと、神崎ゆう子さん、
それにディレクターの石井直人さんの
明るくほのぼのとして、楽しませて下さりながら、流れをがっちり掴んで
「人に語らせる」技の凄さに、目を見張った。
プロだ。師と仰ぎたい。

照れくさいので、5月11日の文中にこっそり書いたのだけど、
肝心の日付を間違えてしまった。
もし、気に留めて下さった方がいらしたら、ごめんなさい。
もう終わっちゃいました。


(まなべじゅんこ)
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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・挽肉とねぎと生姜の肉団子スープ
・卵焼き
・茹でサヤインゲン
・ご飯など

昨日の残りを含む朝ご飯。
元気が出る夫作。

by sibamataumare | 2008-05-14 14:20 | 日本中ぶらぶら