米軍ハウスが敗戦国日本に舞い降りた日

いきなりの人の家のトイレである。
埼玉県は入間市にある米軍ハウスのバスルームだ。
どうだ、格好いいだろう。
「別に普通」だって?
普通じゃなかったのだよ、建築当初は。

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旧陸軍の土地が、敗戦後進駐軍に接収されてジョンソン基地となったのは、
昭和20年のこと。
ここに勤務する兵士とその家族たちの為に、
日本政府は近隣の地主たちに住宅建設を要請する。
これが入間の米軍ハウスの始まりだ。

基地内のハウスはアメリカ本土から輸入資材で建設されたが、
周辺のハウスは日本人建設業者が、インチを尺貫法に計算し直して作ったもの。
とはいえ伝統的な日本家屋とは全然違う規格と素材、
それから水洗トイレや西洋式のバスタブにシャワー、芝生の広い庭。
当時の日本人には、衝撃のハイカラライフが、
のどかな農村地帯に突然舞い降りたのだった。
ちなみに家賃は当時としてはべらぼうに高く、
家主たちは1年で元が取れたという。

ベトナム戦争終結前後の1970年代には、ヒッピーたちが住み着き、
独特な文化を生み出した米軍ハウス。
床下空間は30㎝しかないので、高温多湿な日本の気候にはちときつかったりする。

老朽化で福生あたりは随分、日本風建て売り住宅に席巻されていったが、
入間のそれは、丁寧に手入れされており、今も若い人に人気とか。

進駐軍の置きみやげも戦後の歴史的建造物のひとつに昇華しつつある。

あ、この物件も「中古民家主義」(交通新聞社)に収録。読んでね。

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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・切り干し大根とこんにゃくと油揚げの煮物
・豚キムチ
・キャベツの漬け物
・タマネギと水菜の味噌汁  等

   野菜たっぷり栄養たっぷりの夕飯なのだ。
  今日は早く帰るぞ、と意気込んだが、すでに夕食はできていた。感謝。
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by sibamataumare | 2008-03-12 21:34 | 中古民家主義