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船橋の朝市へゆけ

昨日、わずかに船橋に触れたので、
今日は船橋の赤飯が美味だという話

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船橋は東京湾の中でも、今も盛んに魚介を水揚げする漁港である。
目の前に三番瀬を抱いた、豊かな海なのだ。
私たちは中古民家の追っかけばかりでなく、
東京湾の漁師さんを何年も訪ね歩いているので、
船橋は、たまに訪れる町だ。

この町、歴史も古くて味わい深い建物が随分あっちこっちに残っている。
でも実益を兼ねたおもしろ物件は、これだ。

湊町という、いかにも漁師町な名称の町の一画に、朝市が立つ。
これがいいのだ。
戦後の闇市から始まって、
昭和30年代にはすれ違うこともできないほど賑わったというが、
今はとんと寂しい。それでも1〜2年前に訪れた時には、
数軒の店が、店開きしていた。

野菜は京成線沿線の農家の方々が直売しに通う。
農協に出荷する時のように、キュウリのゆがみなど余計な気を遣わなくていいので、
気楽に美味しい野菜を売れるのだと、おばさんは笑う。
地元漁師が水揚げしたアサリや魚や、
時にはワタリガニなんかも路上に発泡スチロール箱一つ置いて売っていた。
卵専門店や海苔屋もあった。

お客は長年のお付き合い。
「お姑さんの代からずっと来てるの」という主婦もいた。

テント張りの店もあれば、木造の市場風建築の店構えや、
よその家の塀代わりに建つ奥行きが薄っぺらな小屋に店開きする人もいる。
以前訪れたときには、もっと古い木造小屋も並んでいたけど今はない。

地元の方によると「朝市も、もうほとんど出てないわよ」
だから行くときは、外れ覚悟で。成功の暁にはご報告下され。

もし店開きしていたら、農家の方が手作りした漬け物と、
朝一番に蒸かしてお櫃に詰めた赤飯が、
すこぶる美味なことだけ告白しておこう。

古い町並みを歩いて、それからスライドトークの「中古民家主義への誘い」。
第一回目は3月15日(土)の本郷&後楽園、

 第2回目は神保町界隈を予定しています。
船橋編も面白そうなので、いずれ。
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そんな訳で、この日の私が食べたのは、
・菜の花のお浸し(カツオ削りがけ)
・納豆キムチ
・サンマの塩焼き
・土鍋炊きご飯
     など

  といってもこの原稿を打ち込む目の前に並んでいるだけ。
 早く食べたい! もちろん夫作。

by sibamataumare | 2008-03-11 22:32 | 中古民家主義