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水も渡れば火も渡る

柴又で久しぶりに矢切の渡しに乗って江戸川をたゆたっていたら、ふと思い出した。
そういえば、私たちはもうひとつ、気になって仕方がない事柄があった。
渡し船だ。
知らない町でこれに出会うと、つい飛び乗ってしまうのだ。

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たとえばこの船は、愛媛県は松山市にある「三津の渡し」
古くからの海の玄関口である三津浜と、宮前川を隔てた対岸の港山を結んでいる。

運行時間は午前7時から午後7時で、年中無休の運賃無料。
時刻表は特になく、利用者が乗り場に現れると、
つつつっと船が寄ってきて乗せてくれる。
何でこんなに至れり尽くせりなのかというと、
この渡し船は両岸にのびた「松山市道2号線」の一部と位置づけられているからだ。

たった数分の運行とはいえ、川面をゆうるりと滑る船旅の醍醐味はいっぱしのもの。
何より「私たちは何処へ渡されてしまうのか」という、
根源的な問題に、冒険心もくすぐられるのである。

そういえば渡しに乗る前、三津の町をぶらぶらしていたら、
町角の小さな神社の境内で、ボウボウと火を燃やして祭りをしていた。
聞けば火渡り神事らしい。
「まあまあ縁起物じゃけん」と、地元の人たちに促されて、
気が付けば、私と夫も裸足でおき火の上を歩かされていたことを思い出した。
熱かったかどうかは忘れた。
この日は、水ばかりでなく、火も渡ったのだ。

いづれポツポツと、舟遊び系もお披露目いたします。

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そんな訳で、その日の私が食べたのは

・宇和島系鯛めし(刺身をご飯に載せてだし汁をかけて食らう)

   松山滞在中、松山駅近くの小料理屋に通って
   うんちくを聞きながら美味しくいただく。

by sibamataumare | 2008-02-12 12:44 | 日本中ぶらぶら