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これまで体験した中で一番妙な代替医療

 私は民間療法好きであり、マッサージや鍼灸といった施術にも興味があって、旅先でその土地の療法を受けてみたりする。
 だけど、後にも先にもこれほど妙な設定の施術は、今の所更新されていない。
        (写真の占い師さんは無関係です、あしからず)

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 この時の私ときたら、さる事情で人生最大級の落ち込みようだった。
 どのくらいどん底だったかといえば、ぼんやり町を歩いていたらいきなり手相占いのおじさんが立ち上がって
「そ、そこのあなた、止まりなさい!」
と、血相を変えて私を呼び止めたほどだ。占い師には何が見えたのだろう。
 普段なら好奇心で占ってもらいそうなものだが、この日はふら〜っと通り過ぎた。それほどのどんより具合だったのだ。

 そして下町の区役所のラウンジでぼんやりしていたら、ふっと隣のテーブルに座っていたおじさんと目が合い、何となくの会話を交わし始めた。
 おじさんは某有名指圧師の直弟子であり、見たところ私はとても疲れているのであり、これは指圧をすればたちどころに元気になるのだと、いろいろとまくし立てるのを、私はもうろうとして聞いていたように思う。

 気が付けば私は床にうつぶせに寝そべり、この知らないおじさんが馬乗りになって、親指で背中を押していた。
 おじさんの熱弁の結果、私は本当に施術を受けることになったのだ。ラウンジではさすがに場所がなく、上階の絨毯敷きのホールでことを始めたのである。 
 ホールでは消防団が消防訓練をしていた。私が寝ころぶ床のあっちの方で、装備をまとった男たちが「1.2.1.2.」と掛け声を掛けながらしきりに動き回る風景だけが、目に焼き付いている。

 何十分指圧を受けたのか、まるで記憶にないのだけど、これだけは克明に覚えている。すべてが終わり、私が礼を述べ、念のために「あの、お代は?」と尋ねると
「では5000円いただきましょう」。
 おじさんは働き終えたばかりの指を差し出したのである。

 おじさんが立ち去った後、私は何もかもが馬鹿馬鹿しく思えてきた。「ケッ!」って感じだ。ある意味、指圧の効果はてきめんだった。
 私は落ち込んでいたことも忘れて、午後の町をスタスタと歩き出したのだった。
 
 
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そんな訳でこの日の私が食べたのは

・餃子(キャベツとニラとねぎが豚挽肉を覆い尽くす)
・生ワカメとねぎの味噌汁(この時期にだけ出回る生ワカメのうぶな味)
・兵庫県産コシヒカリの土鍋炊きごはん

        某うどん屋謹製の弾力性に満ちた皮がおもしろくて、
       このところ餃子作りにご執心である。
        手作りは案外簡単で、しかも安心なのだ。


 
 

by sibamataumare | 2008-02-03 00:15 | からだ