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やっぱり書いておくわ まず電力

このブログには、あまり立ち入ったことは書かないでおこうと思っていたけど、
やっぱり書いておく。

ええっと、まず電力のこと。

1980年代の生活を覚えているだろうか?
結構便利で楽しかったと思うが、
当時の「一世帯あたりの電力消費量(1ヶ月)」は、185.0kwh.
そして2009年度はというと、283.6kwh。
(電気事業連合会HP「でんきの情報広場」より)
これでも省エネ仕様の電化製品が増えたせいか、
2000年代の300kwh越えを免れている。

ついでに1970年は、118.8kwh。
電力消費量が少なくて、そんなにみじめな生活だったかなあ? と、思う。

ふーん、と、この資料を眺めてから、我が家の電気代請求書を見てみた。
6月分は222kwhだ。
1985年の生活をしているのか、うちは。
でも思った以上の数字だ。
ファックスやパソコンがある分、以前よりは多めになっている。

冬はコタツ代、夏なら扇風機1〜2台分がもう少し加算されるだろう。
でも一年を通じて、それほど変わらない。
何しろ私は、エアコンのある暮らしをしたことがないのだ。
電子レンジも炊飯器すら持っていない。
こんなことで胸を張れる日が来るとは、さすがに思っても見なかった。

バブル真っ盛りの頃、某電力会社から講演依頼があった。
その頃流行の環境フォーラムで、数百人を前に堂々と語ったものだ。
「電気は使わない方が良い。それには省エネなんて生易しいもんじゃなくて、
電化製品を持たないことです」。
担当者がその後、どんなことになったのか、私は知らない。
でも当時は、全く見当外れな「ズレた奴」扱いだったと思う。

巷はイケイケムード、ジュリアナ東京のお立ち台で女達が踊り狂っていた頃、
私は真面目な顔で、山の水で飯を炊き、肥を担いで畑に向かう
「過疎村の暮らしの素晴らしさ」を、一生懸命説いて歩いていたのである。

そうそう、話を戻そう。
あの頃、しきりに引用していた資料があったのだが、
どうしても思い出せなかった。
そこで、今、あっちこっちを探してみると、
この資料が見つかった。

下の2つのグラフを見ると、
戦後から1970年代までに日本の一次エネルギー供給量は急激に伸びて、
その後はなだらかになっている。
そして1970年代から、原発がじわじわと増えてくるのだ。
「日本の一次エネルギー供給の長期推移」
「日本の一次エネルギー供給構成の長期推移」

だったら、ものすごく乱暴かつ単純に考えれば
1970年代の暮らしに戻れば、原発は全然必要なくなるわけだ。
手っ取り早く、電力消費を減らす方法は、
新たに省エネグッズを買い込んだりすることではなくて。
それぞれが昔の生活を思い出すことだ。

やっと思い出した。
1980~90年代初頭に全国の過疎村を巡り、
1997年に「ニッポンの村へゆこう」を出版して、
各方面で講演活動をしていた頃、
「生活を20年戻せば、エネルギー消費量は半減する」という資料を見つけて、
よく引用していた。今思い返すと、それはこんな内容だったのだ。

もちろん科学技術だの何だのが進歩した今、
1970年代にまで引き戻さなくても、
ちゃんと電力は足りるはずだ。

夏は暑い。
冬は寒い。
夜は暗い。

ただそれだけの暮らしだ。

by sibamataumare | 2011-06-16 00:15 | ひとりごと