カテゴリ:地面すれすれ( 55 )

ああ〜! さっぱりした。
原稿書きも校正も全部全部一段落だ、
コタツの上で踊りたくなってしまう。あなめでたや。

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といっても何のことはない
明日から次の仕事が始まるだけなのだが、
それでもやっぱりとてつもない充実感。
(あ、担当の方々、いつもお手数をおかけしています)

気がつけば仕事だけじゃなくて、
洗濯だって料理だって食べることだって寝ることだって起きることだって、
済ませた次の瞬間からまたその次のことが始まるわけで、
人間、だからずっと生きてるんだろうなあ、なんて思ったりして。

今日なんてギリギリの時間にカフェでパソコン打ちまくっていたら
お隣の人もすごい勢いで、まるで狂気の連弾って気迫だった。

ともあれ、明日からまた歩くぞっ!
取材しまくれて原稿書きまくれることに感謝感謝だ。
と思いきや、春の嵐が来るらしい。
なのに次のロケ地はあろう事か雪の予報。

何だかもう訳がわからんが、今日は寝るっ!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・カツオのカルパッチョ?
・ラム肉と茹でキャベツ
・モヤシと卵と肉炒め
・菜の花とホタテ和え物

おなじみ夫の力作で元気が蘇る。
感謝!
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久々に、「全然歩かないでしゃべるだけ」の講座です。
あ、スライドトークなので夫・鴇田康則も参加、
写真もたくさんご紹介します。よろしかったらおいで下さい。

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で、内容ですが、
タイトルは
「眞鍋じゅんこさん、日本各地で「暮らし」の魅力をどう探っているのですか?」
です。

下記の紹介文ですが、お褒めいただき過ぎてます。
主催者で進行役の上田さんは長年の友人。本当に引き出し大量の面白い方です。
そんな訳で、どうぞよろしくお願いいたします。

お問い合わせ:市民科学研究室 03-5834-8328
開催日時:2015年11月27日(金)18:30~21:00 
参加費:1000円(要予約)
お申し込み:市民科学研究室HP


●進行役の上田(市民研・代表)より

眞鍋じゅんこさんは、写真家の夫鴇田康則さんと2人で国内外を旅しながら、30年にわたって、市井の人々の暮らしを記録し続けているライターだ。女性版・宮本常一と言っては大げさかもしれないが、少なくとも私の周りには、これほどくまなく日本国中を歩きまわっている人は、いない。自宅出産体験を綴った『産む快感』はアジアの民衆のなかに受け継がれてきたケアへの視座があるし、過疎地ばかりを巡り歩いた『ニッポンの村へゆこう』では、表層的な近代化を突き破る「地味すぎて贅沢、古すぎて新しい、村の底力」を発見している。『中古民家主義』もまたしかり。読んだ者は、近所の変わり映えのしない街路や家屋に、それらが生き延びてきたことの息吹を感じるようになるだろう。『うまい江戸前漁師町』では、東京湾が「単位面積当たりの水揚げ量が世界有数の漁場である」という驚きの事実を告げ、その成り立ちと行く末を考える......。この講座では、「生活」「歴史」「もの」のとらえ方・掘り起こし方、疑問や好奇心を発見につなげる取材のすすめ方といった、眞鍋流のワザを、これまでの取材の実例に即して浮き彫りにできればと思う。
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うちの子がまだ小さかった頃、瀬戸内海を旅した。
船は島と島の間をすり抜ける。

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あるひとつの小さな島を指差して、私は言った。
「あそこには、ウサギがたくさん住んでる」
「なんで?」
ちょっと言葉に詰まったが、聞きかじりの話をした。

「その島では戦争中に毒ガスを作っていたんだって。
でね、毒ガスが漏れると人間も危ないでしょ?
だからまずウサギで危険かどうか試したらしいよ」
「ウサギさんはどうなるの?」
「死んじゃう」

それからこの子は、こんな事もどこかで聞いてきた。
「戦争中、最初は若い男の人だけが戦争に行ったけど、
最後は45歳でも連れて行かれたって。
だからあなたたちのお父さんも、その当時だったら戦争に行ったはず」

こんな話を聞いた日の夜は、
この子は必ずしくしく泣いた。
「せんそう」という名の、何だかわからないけど
ものすごく恐ろしいものに怯えた。

どんな思いつきで慰めても体の震えは止まらない。
なのに、ふと口をついて出たこの言葉だけは、
深い意味はわからないなりに幼い心をも解きほぐし、
いつしか子はすやすやと寝息をたてるのだ。

「大丈夫。日本はね、絶対に戦争をしないって憲法で決めてあるから」。

当時も今も、相変わらず私は政治には無頓着なのだが、
私たちは絶大な安心感の中で暮らしていたのだと、その時初めて気づいた。



(注:現代のウサギは戦後にもたらされたらしいです)
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何を考えているのだ、お天道さん。
体内のタンパク質が凝固してしまうではないか

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と心配になって、ちょっと調べてみたら案外まだ丈夫らしい。よかった。

毎年書いているが、私は未だ冷房のある暮らしをしたことがなく、
今年もまたうだっている。
数日前の「史上初の夜も30度cより下がらなかった東京」の夜も、
いつもと同じようにうだっていた。

よせばいいのに、その日に限って敷き布団を干してしまったものだから、
もう大変なことになっていた。

灼熱の予熱を蓄えた敷き布団は、ホカロンと化して全く寝られず、
試しに布団をはがしてみたら、その下の畳は布団の形に熱を持っている。
さらにその中央部、つまり私が横たわった場所に当たる畳に至っては人型に、
触ると「あちち」、いや大げさではなく、かなり熱くなっている。

もう駄目だ! と、布団を仕舞い、凍ったペットボトルを畳上に転がし、
扇風機を当てて必死に冷やした。
そして綿毛布と綿シーツを折り畳んで寝床とした。

ベトナムでは陶製タイルの床にゴザ一枚敷いて寝たりするが、
あれは本当に気持ちよい。
私も日本の我が家では風呂場、という選択肢もあったが、それはやめた。

翌日は、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、買い物に走った。
エアコン・・・・ではなく、アイスノン。
ところがワクワクと家に持ち帰って説明書を読むと
「8時間冷凍せよ」とある。
「冷たい予感をさせる四角いぬいぐるみ」を手に呆然とした。

そしてようやく昨夜、冷えたアイスノンを枕に寝た。
ううう、冷たくて気持ちよいではないか。
時折、体のあちこちに当ててはほくそ笑んだ。

「今夜あたりはちょっと涼しいね」なんて言葉を交わしたりするが、
天気予報によれば、今夜の予想最低気温は熱帯夜を越える27度c
日本人はどうかしてしまった。

ま、どうせあと数週間。
生き延びるぞっと。


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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・豚足と大根とニンジンの煮物
・茹でオクラとトマト
・アジの干物
・ご飯

仕事から戻ると夫が美味しい夕飯を作ってくれた。
もちろんエアコン無しの台所。
感謝。
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このところ涼しげで嬉しいのだが、
我が家は気候ばかりではなく、数日前に快適になった。
そう、こたつを片付けたのだ。

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これで足元がぐんと風通しよくなった。
我が家にも本格的に夏が訪れたではないか。

私はいつもコタツにパソコンを置いて原稿を書いている。
今年はうっかり2〜3日前まで、さすがに電源こそ入れてはいなかったが、
分厚いコタツ布団を掛けたままだった。
つまり足はいつもコタツ内だったのだ。どうも暑い訳だ。

ここ数ヶ月、ずっと仕事が詰まっていたのでうっかりしていたのだが、
熱中症になる前に気づいてよかった。

で、コタツ布団をどけた途端、内部に土石流のように
周囲に山積みしていたはずの資料や本がなだれ込んでいる事にも気づいた。
よかったよかった。資料も見つかった。

なんて言っている間に、マーマレードもイチゴジャムも杏ジャムも
梅ジュースもシソジュースも、
今年は何も作っていないことに気づいた。
材料は買ったりいただいたりしたのだが、時間がなくてそのまま食べてしまった。
季節はすごい勢いで巡ってゆくなあ。

視界の片隅にダウンジャケットがぶら下がっているのも発見したが、
これはまあ、いずれ。

今日はよく寝られそうだ。


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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・ワラビやコゴミなど山菜料理各種
・早そば
・そば粉クレープのピザ
・根曲がり竹のみそ汁
・野菜天ぷらなどなど

栄村の旅館の女将が、たまに東京で店開き
美味。
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このところずっと、原稿書きに追われ続けている。

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夜はもうろうとするため、朝6時から書き始めたりするので、
近所の喫茶店やファストフード店のモーニングの値段や内容に、
随分詳しくなってしまった。

そしてまた、旅とぶらぶら歩きの日々が始まる。
すると今度は、朝6時から出かけたりするので、
どのコンビニやファストフード店で何を朝ご飯に売っているかなどと、
これまた詳しくなってしまった。

どちらももう何十年も楽しくて仕方ないところをみると、
本当に天職なんだなあ、と、つくづく思う。

夜は眠いこの頃。


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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・カキフライとヒレカツ定食

家族全員多忙に付き、珍しく一緒に外食。
といっても格安定食屋にて。
いつのまにか、牡蛎の季節になっていた。
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実はこの頃、髪の毛の間からありが下りてくる。

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首筋に這うのを捕まえることもあれば、
腕を這っていることもある。
そんなこんなで、一日一匹は、ありに遭遇しているのである。
自分の体表で。

とうとう、虫が住むようになってしまったか。
やっぱり頭はもっと使わねばと、反省していたが、
今日、ようやくその秘密が判明した。

自転車置き場の横に生えた木に、
ありがどっさり付いているのだ。
私が自転車を取り出すたびに葉が触れて、
ぽろぽろと体にこぼれ落ちるらしい。

しかしありの奴め。
私の甘党をよく看破したものだ。
甘ったるい匂いでもするのか、
付いてくれば良い思いができると本能的に気づいているのだろうか。

ふんっ、このおやつはあげない。

*******************

そして昨日は美香ちゃんの葬儀だった。
緑の山々に囲まれたのどかな町、ここで育まれたのかと、
しみじみした。

式では佐藤氏は気丈で、
思いきり懐かしのお顔にも、お目にかかれた。
故人はとっておきの出会いの場を下さる。

ご葬儀後の花束をたくさんいただいた。
たおやかな白い花の数々。

合掌。



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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・チキンソテーひよこ豆ソース
・サラダ
・セロリのポタージュ
・自家製パン?とホイップバター
・コーヒー

このところ、身の濃すぎる日々だったので、
ちょっと奮発して(という程でもないが、柄ではない)
ランチはフレンチ。
たまには美味。
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本当に世間知らずですみません。
誰か教えて下され。

何故地デジ化しなければいけないのかは、
百歩譲ってまあ、わかった振りをしよう。

本当にわからないのは、
何故テレビを今、買い替えなければいけないのか?
だ。

実は知り合いの家が、まったく地デジ対応をしていなかった。
というか、アンテナ工事は間に合わないといわれ、
地デジテレビも持っていないのだ。
チューナーを買えばいいと聞いたが、時既に遅しで、
どこも売り切れだった。

あきらめたとは聞いていたが、
今朝、インターネットで、
「総務省が地デジチューナーを緊急貸与してくれる」
というニュースを見つけ、教えて上げた。
対策しそびれた家庭に一台ずつ、3ヶ月まで無料貸し出ししてくれるというのだ。

電話をすると、午後には早々と係員がやってきて、
今までのテレビにチューナーを取り付け、
あっという間にテレビが見えるようになったのだった。

あれっ? アンテナは?と尋ねると、
知り合いはひょろひょろとテレビから伸びたコードをたぐって、
「これなんだよね」と、見せてくれたのは、ウチワだった。
聞けば係員は、これを部屋のあちこちでひらひらさせながら、
「ここですね」と、棚の本の間に挟んでいったという。

「はあっ?」
例の地デジカが描かれた頼りなげなウチワが、アンテナなのだった。
「まあ、安っぽいから長持ちしないし、映りも悪いらしいけど」
と、知り合いはいいながらも、今までと変わらぬ気分で、
テレビを見続けているのだった。

あまりのお気軽さに、
「一体あの騒ぎは何だったのだ!?」と、腰が抜けた。

テレビを昨日までに買い替えなければいけない、という気分にさせたのは誰?

テレビの在庫がないという。
テレビの不法投棄が続発という。
チューナーは売り切れだという。

これまでに何台もの大型テレビが、友人たちの家々から消えていった。
もちろん立派な機種揃いで、まだまだ使用可だ。
これらブラウン管テレビは、どうするのだ?
ゴミが大量に増えるばかりだ。
こんな非常時(と思い込まされた時)に、テレビ処分代が5000円 以上とは何事か!
そもそもエコポイントって何よ。
あ、これは話が飛ぶか。
ま、いいや。

とにかく地デジ対応テレビがない家庭は、どうなってしまうのか。
どなたか教えて下され。

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エアコンどころか網戸さえ無かった我が家における、
夏の必需品は、蚊帳と蚊取り線香だった。

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東京に帰って来てまず驚いたのは、
地震の翌日から店の商品棚が空っぽになり始めたことだ。
あの揺れと帰宅難民とテレビでの生中継に、どっぷりと身を置いた人たちにとって、
東京は被災地そのものだったのだ。

たまたまそこに居合わせなかった私も、
極端な品薄状態に、ついつい買い物しようとしたが、
「ちょっと待て」と、ふと気づいた。
昨日までいた富山では、モノは普通にあったのだ。

そこで調べてみることにした。
これが私の一番の精神安定剤でもある。
まずはトイレットペーパー。
以前に取材したこともあるのだが、主産地は東京より西にある。
静岡県富士市が全国の約3割、その他にも関西や四国で多く生産されている。

富士宮も一度大きな地震があったから、それが原因?と、現地に問い合わせると、
「生産は通常通りですよ。流通だって東京までは普通です。
もし影響があるとすれば、計画停電。
物流や計算までできなくなるのですから」
つまり、買い占めのほとぼりがさめれば、
商品は自然にやってくるらしい。

あれ?っと驚いたのが「納豆」だ。
本当にスーパーから消えている。
そこでこれも問い合わせたところ、こっちはちょいと深刻だった。

主産地である茨城県が震度6強の被災しており、
主要納豆メーカー2社の工場がやられているのだ。
実はこの2社で、全国の納豆50パーセント以上を製造している。
現地ではその他小さなメーカーも多々あるのだが、
ここで問題になるのが、再び計画停電。
「納豆の生産過程で、茹でた大豆を一定温度に保った室で数日間発酵させ、
それを急速に冷蔵して発酵を止める作業があるのですが、
これが計画停電のためにできないのです」

思えば納豆こそ、今回の被災地に丸ごとかぶる食材だ。
でも調べてみれば、東海以西にも案外納豆工場があることにも気づいた。
原料である大豆は、ちゃんと一年分確保されているらしいし、
都会では計画停電中に手軽に栄養を取れるものとして、
納豆が売り切れてしまったという事情もあるらしい。
これも時間を経るにつれて、復旧するのではないかと明るく考えている。

つまり、品薄の背景には
・工場の被災
・物流
・計画停電による停滞
・原料の損失
などがあると思われるが、冷静にひとつづつ考えていけば、
それほど深刻な事態でもないことに気づく。
第一、万が一何かが入手できないところで、すぐさま栄養失調になる国でもない。

むしろ、家庭に買い占められた商品や、
増産したけれどもタイミングを逸した食べものが、
賞味期限切れになって廃棄されるのではないか、
そっちの方が心配になる。

といいつつ、酒がない! 煙草の生産中止!
と,夫は今更ながらに慌てているのだが。

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