木更津海苔漉きツアーへ行ってきた。面白かった。
というわけで、今出来たての海苔をあぶって食べている。
うう、美味。芳香。
前日電話をすると、今回お世話になる海苔漁師の高根さんは、
「時化続きでずっと海に出られないんだ。
明日無理矢理生海苔採ってくるつもりだけど」と、心細い声。
念のため、味噌汁の具に麩とネギを買った。
翌朝はピカピカの晴れ。
海は荒れ気味だったけど、体験用の生海苔は早朝高根さんが確保してくれた。
さあ、始めるのだ。
「とにかく一刻も早く海苔を漉いて干しちゃおうよ」と高根さん。
乾燥には半日かかる。乾燥機ができる前は、
夜明けと共に外に出して干した。
そのため、作業は厳寒の午前2時頃から始められたのだ。
なのに私たちは、のほほんと10時半スタート、そりゃあせるわ。
予め洗ってカットされた生海苔を、
簾の上に載せた木枠の中に海水ごと流し込む。
ささっと、平均にならすのが難しい。
暑い部分と穴が空いた部分とができ、海苔一枚が均等にいかない。
これを鉄枠にはめて干す。
「あら、簡単なのね」という声が上がるが、
現実にはこれを夫婦で毎朝3000枚は作ったという。
乾燥中に海に出るはずが、時化で駄目だったので、
高根さんたちは、青柳を用意してくれた。
学名「バカ貝」。特別なナイフでこじ開けていただく。
後ほど、茹でいただいた。美味。
そうこうするうちに、海苔がひとまず乾いたので取り入れ、
今度は集落散歩。どう見ても農村の金田を歩くと、
やおら漁港に行き当たる。
小舟が何艘も係留されている。
海苔用のいかつい船を見て、それからいよいよ海にでる。
バンッと東京湾とアクアラインが視界いっぱいに広がり、
遙かに立派な富士山も見晴らせる。
「ここからの富士山が一番きれいだと思うんだ」と高根さん。
本当に見事だ。
一見、農家の高根さん宅を訪れ、海苔製作の巨大な機械を見せて頂く。
出来たて海苔も購入して、おみやげもばっちり。
今回驚いたのは、ご近所の方々が、体験に貝採りに料理に、
さまざまな形でお手伝いに来て下さったこと。
地元の方々とのふれあいに、この土地が一層身近になった。
そうそう昼食は、てっぽう巻。
この辺の漁師たちの弁当だ。
海苔一枚に鰹節を具にしたご飯をぐるりと巻く。
そのままがぶりと丸かじり。これもまた美味。
特にかつおぶしは、本枯れをその場で削って下さったもの。
皆、そっちも珍しいらしく、削ってみるお客さんもいた。
生海苔は酢の物と味噌汁に。磯の香りが素晴らしい。何しろ採りたて。
わいわい楽しみながら、結構な満腹感だった。
高根さんとそのご家族、お仲間の皆様、本当に感謝しております。
また遊んで下さいませ。
それから本日ご参加下さいました皆様も、
本当に本当にどうもありがとうございました。
とても楽しゅうございました。
まだまだ東京湾ツアー、続きます。
・・・・・・・・・・・・・・