雪はとけて川となるのか
昨日は雪だった
天気予報もはんぱに当たるもんだ。
「東京は夜まで降り続く」というお達しに、わざわざ車ではなく電車で重いカメラ機材を担いで仕事に行った夫からは、「こっちはあんまり降ってないぞ!」と、やるせない声の電話。私にそういわれても、「雪の女王に頼んでやろうか?」ってわけにはいかない。
夫の行き先は東京湾にほど近い浜松町だ。23区内といえども、標高差があって積雪量も違うものなのか。それとも海洋性気候で、海辺のが暖かいんだろうか。
その頃、台地上にある我が家は、こんなことになっていた。
わけはなく、これは雪国の写真だ。
彼らは天気予報に文句いう間もなく、黙々と雪下ろしをし続けているのだ。
この写真のお宅は、長野県八坂村・現在の信濃大町市の山中とはいえ、まだ雪は「屋根から下ろす」もの。これがもっと北部の栄村あたりに行くと、屋根の雪は「掘る」ものになる。つまり家より地面の積雪の方が高いというのだ。
この村で、「日本最高積雪地点 7,85メートル」という実寸大の看板を見たことがある。それはつまり写真の家の2倍の高さの建物がスッポリ埋まってしまう積雪量なのだと気付いた時、くらくらめまいがしてきた。そして「電線はまたいで歩くものだ」などと、地元の人がほら話のように豪語する豪雪自慢も信憑性を帯びてくるのであった。
でも春にはこの雪が溶けて地に染み込み、谷筋に流れ、田畑に旨い作物が育つ。誠に有り難い大自然の恩恵だ。もっとも昨今の温暖化のせいか、雪は格段に減ったと、各地で聞いた。
その点、東京の雪は、電車を止めたり、人を転ばせたりする以外に何か役立つのだろうか。そのうち調べてみよう。
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そんな訳でこの日の私が食べたのは
・納豆サラダ(キュウリ、ニンジン、大根の千切りと水菜を、納豆と梅酢とマヨネーズで和える)
・豚肉の味噌焼き(千切りキャベツとルッコラ添え)
・生ワカメとめかぶの味噌汁(自慢じゃないが、味噌は自家製)
サラダを食べる直前にボールごと落として悲惨な目に。
泣く泣く作り直す。