特急列車

まずは、東日本大震災で亡くなられた方々へのご冥福をお祈りして。

あれから、もう4年も経ったのだなあと、
夫婦でちょっとしみじみしたのが、
奇しくも当時と同じ特急列車内だった。

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不思議なことに、この4年間のうち3回は、
この時期を北陸で迎えている。
そこに向かうのが「ほくほく線経由」の特急列車だ。

当日もやはり若狭湾岸にいて、夕方のホテルでテレビに釘付けになった。
帰ろうにも、今度は新潟県に大地震が起きて、列車が止まった。

昨年も今年も能登に行った。
前回は行きに、「強風のため」長時間停車し、
特急の連絡ができず、能登半島へは各駅列車でトコトコ行った。
今回も帰りがけに「強風」のため、長時間停車した。
何かと時間通りにいかない、のどかな列車だ。

のどが乾いたので通りかかりの車掌さんに、車内販売は?と尋ねると、
途中駅で降りてしまったという。
じゃあ、自動販売機は? と聞いたら
車掌さんは困ったような小さな笑顔で
「ないんです。もうあと3日ですし。すみません」と頭をぺこりとさげた。

あっ、

この特急、終わるんだ。

そして3月14日、北陸新幹線が開通する。

随分遅れて雪国の小さな駅に到着すると、
地元っぽい旅行者たちが降りた。
ぼんやり照らし出されたホームには、雪が積もっていて、
でもおばさんたちは、大きな荷物を抱えながらも転ぶ事なく黙々と歩いていて、
ホームの端には小さな除雪機が置いてあった。
この辺も、4年前には随分怖い思いをしただろう。


新幹線はこの路線は通らない。


4年前のこの路線での帰りしな、ようやく通じた家族からの電話で
「東京の店には何もなくなってる!」と聞いて、
車内販売で駅弁とお茶を取りあえず家族の人数分買い込んだ事を思い出した。

そして終電近くを乗り継いでようやくたどり着いた震災翌日の東京は
何だか不安で体験した事のない淋しさだったことも、
同じ経路を辿りながら蘇った。





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by sibamataumare | 2015-03-11 18:32 | ひとりごと