かきくう かけっ!

いい加減、柿ひとつで何日も引っ張るのはナニだ。
なので、さすがに書く。

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めっきり寒くなった。
例年通りだ。
スモモ、もも、スイカ、ぶどう、梨と、
暑気払いやのどの渇きを潤すために、大いにかぶりついた果物たち。
その同僚だというのに、
ほんの少し出遅れたばかりに、
毎年、「果物を食べるにはちと肌寒いなあ」と、
そんなタイミングで登場するのが、柿だ。

古くは日本で数少ない甘味として、料理にも使われ、
渋柿は焼酎に漬ければ甘くなるという魔法も編み出し、
更には、干せば極甘の菓子にもなる柿は、
何故か木の枝に、ひとつだけ実を残して収穫せよといわれている。
鳥がついばむためとも、神様にお供えするためとも伝えられるが、
それほど身近な果物なのだろう。
東京でもつつましくも庭のある家には、よく1本は生えていた。

この前、神奈川県の大山阿夫利神社に行った。
すると参道のあちこちに、丸くて小さな柿の無人売店があった。
何やら原種っぽい野性的なオーラを放っていたが、
案の定、かなり古い種類の柿なのだと、地元の方に教えられた。

その名も「禅寺丸」。
関東一円から参拝客が集まるこの聖地に向けて、
あちこちに「大山街道」なるものが存在する。
最も有名なのが、国道246号線、
つまり都内においては「青山通り」がそれだ。

参道の店の方によれば、
大山街道近くにある柿生という町に、王禅寺という寺があって、
そこで実ったのが禅寺丸であって、
参拝客だか誰だかが、この柿の種を大山界隈にもたらし、
近隣の農家が栽培を始めたために
大山門前の名物となったのだという。

この店では、大山名物の豆腐を白和えにしたものに、ざく切りが入っていたが、
家で皮ごと食べてみれば、原種に近いらしいとはいえ、
案外甘くて美味だった。
種がたくさんあるのが、いかにも生命力あふれる野生に近い品種を思わせる。

秋だなあ。
あっという間に。

追いつかんわい。

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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・牛肉とセロリとパクチーのナンプラー炒め
・根菜とこんにゃくと高野豆腐の煮物
・ご飯

ようやく仕事が一段落した夫が、
この頃またご飯を作ってくれる。
感謝。
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by sibamataumare | 2012-10-19 22:39 | ひとりごと