日比谷に行った
友だちが催し物を開くというので、行ってみた。
随分、いろんな人が参加していてびっくりした。
まず駅を出ると、大通り沿いに脱原発パレードの長い列と合流した。
九州から上京してきた友人は、驚いていたが、
「東京ではあれ以来、毎月のようにこんな感じだよ。全然報道されないけど」
というと、もっとびっくりしていた。
会場では、夫が撮影係でステージ真下にいるのをいいことに、
私も途中から一番前の端っこで見ていた。
加藤登紀子さんの飯館村を織り込んだ歌にもジンときたが、
一番ドキッとしたのは、福島からいらした女性のひとことだった。
「去年のこの時間、私は娘と猫と車に乗って津波から逃げていました」。
今日はあいにく冬に逆戻りの天候で、途中で雨も降った。
朝からシャッターを切り続けた夫は冷えきっている。
私も本当に寒い。
でも去年の今頃は、もっともっと寒い人が、たくさん震えていたのだ。
その様を思い浮かべて、涙が出て来た。
家に帰ってNHKニュースを見ると、
日比谷公園には 4万5000人も集まっていたという。
日本各地で、祈りの一日だった。