ぴあが終わった

情報誌のぴあが、最終号となった。
ああ、寂しいなあと、もう購入しなくなって随分になるのに、
やっぱり思う。
パソコンなんか身近じゃなかった大学生の頃、
ぴあはもう情報の宝庫だった。
授業をさぼって3本立て映画を見たり、
美術展に行ったり、イベントを探したり、
これ一冊持っていれば、文化の入口にいつでも立てた気がした。

ああ、あとアルバイトニュース。
この2冊は、友だちと回し読みしたものだ。
あれ、教科書を見た記憶がない・・・・・。

社会人になってからもぴあにはお世話になった。
外資系に勤務する友人のデスクを見たら、
別冊ぴあが本立てに並んでいた。
仕事の上でレストランなどを検索するのに役立っていたらしい。

別冊ぴあには、実は私たちも随分仕事をさせてもらった。
とにかく都内の飲食店を、若き日の夫と私は、
黙々と取材して回り、とにかく原稿を書きまくった。
これが案外、私たちの旅資金になっていたりする。

仕事仲間も、FMラジオのライターや占い師やクロスワードパズル作家など、
面白い人揃いで、
私たちと同じように他の専門分野がありながら、
生活費を稼ぐには、本当に面白くてありがたい雑誌だったのだ。
編集者もまた、他社とはちと違う面白さがあった。

内容もデータ中心とはいえ、下町ぴあとか温泉ぴあとか、
今はやりの町歩き本の草分け的存在だった。
結構書き手にとっても面白く、
ある時は経費をポンと渡されて、自由に東北温泉巡りをしたこともある。
まさに今、大変なことになっている地域の秘湯や湯治場を、
予約無しで何日もかけて地道に泊まり歩いたのだ。
いやあ、面白かったわ。
良い所揃いだった。
どうなっただろう、あの宿この宿は。

その一冊一冊に、思い出がびっしり詰まっている。
あ、別冊ぴあはまだあるのかな。
じゃ、そっちは読んでね。

アナログ時代の1ページがまた閉じちゃったなあ。

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by sibamataumare | 2011-07-22 00:03 | 東京ぶらぶら