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東京湾も盤洲の海は透き通っていた

昨日開催した「通勤電車で漁師町へ」木更津金田漁師と海苔漉き体験ツアーでは、
海苔漁師の斉藤高根さんに船で漁場を案内していただいた。

沖合500メートル余りの海でも、海底がくっきりと見える。
水深わずか1〜2メートルの浅海域だということもあるが、
この透明感には、皆、驚かされた。

「わあ、ヒトデがいっぱい。星空みたい〜」
と、お気楽に歓声を上げてみるが、実は2二枚貝を食べてしまう悪い奴らしい。
一面の白い砂地に、貝やヒトデがくっきり見えて、アマモが揺れる、
そんな光景が、海底に見渡せるのだ。

干潟には貝や底生生物がたくさん棲んでいて、海水を吸い込んでは、
汚れを吸収して澄んだ水を吐き出す。
汚れとは、つまりプランクトンなど彼らのエサである。
だから水が澄む。
これを盤洲で目の当たりにした。

干潟は引き潮時には空中に海底が晒され、酸素が大量に砂に含まれるという。
だから生き物には棲みやすい。

他にもいろいろ高根さんから教えられ、
一同「ほお〜」とか「へえー」とか驚きまくった。

高根さんは地元漁師の写真を撮り続けている。
それはそれは貴重で美しい写真の数々なのだが、
海苔作りの一年を描いたDVDも自作と聞いて、またまた驚いた。
そして彼は現役漁師でありながら、地元を愛する余り、
市会議員の大役も務めているのだった。
本当に、いつもいつも驚くほどバイタリティに満ちて、
そして奥深く、温かい。

高根さんや皆さんの話を聞いたり、実際に海を眺めたり、海苔の養殖現場を見せて頂いたり、
自分たちで海苔作りの難しさを体験したり、
昼食に郷土食である「鉄砲巻」や、生海苔の三杯酢や、
昨日獲ってきたという目の前の海で育った天然ワカメの味噌汁などをいただくと、
もう、本当にこの場所が大好きになるのだった。

そして斉藤高根家作の青混ぜ海苔をみんなで購入。
これはアオサ入りの香り高い板海苔で、
「千葉県民が大好きだから、県内で消費しちゃって東京には入ってこないよ」と、
築地市場場内の海苔問屋にいわしめた名品。
しかも、すこぶるこだわり海苔漁師の高根さんの渾身の作なので、
美味しいことこの上ない。

実際、どの漁師が作った海苔も、
すべて漁協に集められて「千葉県産」として流通してしまうので、
こうしてご本人から購入させていただくのは、貴重な機会なのだ。

ああ、面白かった。
大好きな場所で大好きな方や大好きな海や美味しい食べ物を、
皆さんと分かち合えたことが、何より嬉しい。

本当にご参加、ありがとうございました。
そして高根さん、奥様、ご飯を作って下さったりご指導いただいた皆々様、
誠にありがとうございました。
また是非、おじゃまさせていただきたいです。

実は7月27日(火)に、この海ですだて遊びを企画中。
(風カルチャークラブ)
今度はこの海に降り立ち、自分で貝や魚を獲る体験。

そして3月14日(日)には、対岸の横須賀の海でワカメ刈り
これも面白いです。船にも乗れます。天気が良ければ。
どうぞおいでくださいませ。

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そんな訳で、この日の私が食べたのは、

・焼き大アサリ
・牛丼
・白菜と椎茸の胡麻入り味噌汁
・漬け物

夫作の夕飯が幸せ。昨日木更津で購入した大アサリが美味。

by sibamataumare | 2010-02-01 20:37 | 東京湾